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キミガシネ小説版

感想

最高のジョーサラをありがとう。ジョーはマジでいいヤツ

漫画版は漫画用に再構築した感じだったけど小説版は本編自体の延長として書かれている印象だった。
サラとジョーの視点がそれぞれ切り替わるのが新鮮。
ジョーサラメインで描くと思いきやそれ以外もちゃんとやってくれていて単純に嬉しい。

ジョーにとって一番大切なのはサラだからサラのために仲間と自分を裏切ることも覚悟のうえでメインゲームに挑んだんだろうな…と思った
それでも尚ジョーは悪役になりきれないし結局人を騙せない。そういうところが好きだし、「一言で良い奴だと言うのは安直だが、悪役にはからきし向いておらず結局良い奴に落ち着く」という凄いバランスをしたキャラ造形をしている。(ジョーに限らずそうだけど)

最後の終わり方がキミガシネらしくてすごく好き。


描写とか

主にジョー視点

・ジョーの人間味
人を信じたい、できれば疑いたくない→お人よしだと言われがちな彼にも迷いや疑いが見え隠れする。ジョー視点で進むことが多く、「不安定程には見えないけどそれなりの危うさがある」という面がしっかりと描かれていて好印象。ただ良いだけの人間じゃないけどいい奴だな~と思う
漫画版と同じように「サラはジョーと似ている」を描いてくれていて嬉しい
「人のためとは言うけど本当は自分のため」的なやつ、ジョーもそう言うしかなかったけど他人に肩入れしすぎる程度には情の厚い人間がいてもいい

・サラ
「だけど、辛いときは親友のジョーを頼ってもいいだろうか」←いいに決まってるだろ 邪魔になるわけない

・ジョーとケイジが探索するところ
探索中に割と大変なことになってた、これは予想外だったしジョーの警戒心的には最初は下手に動かず探るものだと思っていたのでかなり驚いた。しかしやりとりを追うと納得。ジョーにはこのくらいやった方が良かったのかもね、誰も見ていないし
ジョーサラ+ケイジやケイ→サラ→ジョーが何かと好きなのでここはテンション上がったポイント

ジョーの父親が警察官だった説、何も言及されなかったけど書かないことを大事にしただけだと思いたい。
とはいえ“存在しない未来”において彼が警察官を目指したことにケイジが関係しているとしたらこれまた因果を感じる
やっぱりジョーの父親は警察官だしあの“おまわりさん”だったんだよな(何を読んでいたの?)

・Qタロウ「アリスを撃っちまえば…」
後々アリスがそこを追及しようとすること含めて笑った。
他の謎解きパートもそうだが媒体毎に再構築されていて面白い。ロシアンルーレットをまるまる作り変えたのは意外だったけど。

・ジョーがカイに接触するところ
ジョーは意外と鋭いしカイは本質を見抜くのが上手い。
本編でサラとケイジが確認した監視カメラの映像はこの辺りの部分?
カードの役職周りの話に関しては分からず。あえてジョー視点に絞らなかったの含みを感じる

・存在しない未来
やっぱりそうなるのか(絶望)
サラとジョーが二人で脱出するのが一番平和だったんじゃない?なんて言ってごめんなさいの気持ちだけどジョーが死ぬことが最善だったとも思えない
ここから現実に引き戻されるところはMIU404の最終話と描写を思い出した(ただし戻った現実は、……)

・YOU DIE
1.本編通りだとジョーは死に、サラの心も死にかける
2.存在しない未来で殺した9人の仲間